問題解決

匠の赤外線

赤外線反射防止膜(AR)

赤外線を効率よく透過させる!

赤外線をもっと効率的に透過させて欲しい…というご要望が、
近年増えてきています。

特に中赤外から遠赤外用の窓材は一般的に弱い(傷に弱い、水に弱い、薬品に弱い)
性質を持っている為、成膜・コーティングによる性能向上が必要です。
性能向上の要望に応えたコーティングが、ANIX-DLCコートです。

ANIX-DLCコート(赤外反射防止膜)を、シリコン(Si)基板やゲルマニウム(Ge)基板に
成膜・コーティングすることで、優れた赤外線反射防止特性と耐環境特性を得ることができます。

勿論、近赤外領域における誘電体多層膜による反射防止コーティングも実施しております。
カスタマイズされた実績も増え、様々な波長帯域での成膜をご提案可能です。是非相談して下さい。

特徴

  • 優れた赤外線透過特性

    多層膜を形成して、その干渉作用により、赤外線を透過するフィルターです。
    近赤外から遠赤外領域に至るまで、優れた透過率を実現します。

  • ご要望の波長帯での設計・カスタマイズが可能

    お客様のご要望の波長領域に合わせた設計・成膜(コーティング)が可能です。
    基板の特性に合わせた設計を行いますので、お問い合わせ時に基板種や波長帯をお申し伝え下さい。

  • 測定器: FT-IRを所有

    出荷時には、必ず測定チャート(分光特性)を添付致しますのでご安心ください。

  • 部品対応も可能

    基板調達から成膜まではもちろんのこと、任意の形状にカットし、部品化して出荷することも可能です。
    但し、詳細図面などを頂く必要があります。

  • クリーンルーム対応

    作業環境は、成膜から検査まで、それぞれ必要なクリーン度を維持したクリーンルーム内作業となっており、
    微少膜欠陥(膜中異物等)に対しても万全の体制をとっております。

  • ANIX-DLCコート
    • 高硬度(HV1500)

      DLC(ダイヤモンドライクカーボン)はその名前が示すように、
      ダイヤモンドと同じ炭素を主成分としてできています。

      化学結合もダイヤモンドと同じ強靭なSP3結合を持ち、
      分子構造は平滑性に優れたアモルファス構造です。

      そのため非常に硬く、また滑り性が良いため高品質の耐磨耗性材料として、
      機械部品の摺動部分などに使用されています。

      安達新産業では、独自のプラズマ制御技術によりさらに限界まで高め、
      光学用(赤外線反射防止膜用)に最適化しました。

    • 耐水性に優れている
    • 耐薬品性、耐食性に優れている
    • 耐熱性
    • 無毒(人体に有害な物質は使用しておりません)

想定される応用用途は?

各種赤外線分析装置

赤外線ガス分析(CO2、CO、HC、NOX、SOX、O3ガス濃度検知)、
赤外線水分分析、赤外線放射温度計(サーモグラフィー、温度センサー)

カメラ・センサー

監視カメラ、人感センサー(ボディセンサー、人体検知)、ナイトビジョンドローン用カメラ

車載

車載センサ、レーザ・レーダ(LiDAR)、車載LAN用などの通信機器

窓材(ウィンドウ)

温度計測用の観察窓・赤外線カメラの保護窓(サーモグラフィ)
真空チャンバー観察窓・各種レーザ用窓材

ご提案ラインナップ

最適な光学特性や、加工方法をご提案いたします