2波長対応AR(反射防止膜)
- 植物や野菜の育成に必要な波長に合わせて、反射を防止できないか?
- 視認性を向上させ、鮮明な画質を得る方法はないか?
- カスタムで設計、成膜は可能でしょうか?
- 光量を上げることで、省電力化につなげたい。
- 入射角を考慮した反射防止膜(AR)を設計できないか?
解決!「2波長対応AR(反射防止膜)」のチャート
匠のポイント
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安達新産業の2波長対応AR(反射防止膜)の特徴
反射防止膜(Anti-Reflective Coating, ARコーティング)は、光学レンズや光学デバイスの
表面に施される薄いコーティング層で、光の反射を減少させるために使用されます。反射防止膜は通常、特定の波長または波長範囲で反射を最小限に抑えるように設計されます。
2波長の反射防止膜は、通常、2つの異なる波長の光に対して効果的な反射低減を提供するものです。安達新産業株式会社の2波長反射防止膜の主な特徴は次のとおりです。
①2つの特定の波長に最適化
このタイプの反射防止膜は、2つの特定の波長の光に対して最適化されています。
通常、これらの波長は特定のアプリケーションや光学デバイスに関連しています。②希望する波長範囲内で反射を最小限に抑える
反射防止膜は、選択された2つの波長範囲内での反射を最小限に抑えるように設計されており、
光学デバイスにおいて光の損失を減少させます。光路長の長い複雑な光学系においても、
入射光を損なわず、鮮明な画像が得られます。例えば、植物工場で使用されるLEDの窓材として使用することで光合成に必要な波長
(約660〜680nm)および青色光(約430〜450nm)を効率よく透過させることも可能です。
赤色光は光合成の光反応で中心的な役割を果たし、青色光は植物の形態や成長に影響します。③コントラスト向上と透明度向上
2波長の反射防止膜を使用することにより、画像や映像のコントラストが向上し、
透明度が増すことがあります。特に、光学レンズなどの光学機器において、
反射を減少させることで視覚品質が向上します。反射防止膜は、カメラレンズ、メガネ、太陽眼鏡、顕微鏡、ビデオディスプレイ、
スマートフォンのスクリーンなど、さまざまな光学デバイスで一般的に使用されます。
波長に合わせてカスタマイズされた反射防止膜は、特定の用途において光学性能を最適化するのに役立ちます。④基板表裏面による光の反射を防止します(これにより、透過率を向上させます)。
光の損失を極めて小さくできるため、⑤ガラスは勿論、樹脂フィルムなど多彩な基板に対応可能です。
但し、当社はバッチ式(枚葉式)ですので、大きさは□200mmがMAXサイズになります。反射防止膜についての説明はこちら約660〜680ナノメートル)および青色光(約430〜450ナノメートル)が重要。赤色光は光合成の光反応で中心的な役割を果たし、青色光は植物の形態や成長に影響。
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ご要望の波長帯での設計・カスタマイズが可能
お客様のご要望の波長領域に合わせた設計・成膜(コーティング)が可能です。
波長領域、透過率、反射率に加え、入射角もお伝えください。いずれも設計に際しての重要な要素です。これらの情報を間違えて設計すると、
性能を落とす場合がありますので正確にヒアリングをさせて頂きます。 -
部品対応も可能
基板調達から成膜まで可能です。
任意の形状にカットし、部品化して出荷することも可能です。
但し、詳細図面などを頂く必要があります。 -
測定器
出荷時には必ず測定チャートを添付致しますので、ご安心ください。
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クリーンルーム対応
作業環境は成膜から検査までそれぞれ必要なクリーン度を維持したクリーンルーム内作業となっており、
微少膜欠陥(膜中異物等)に対しても万全の体制をとっております。
用途例
- 光学機器
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光ピックアップ、デジタルカメラ、ビデオ、複写機