問題解決

IRカットフィルター

  • 近赤外線の波長だけカットすることは可能ですか?
  • 可視光は透過させつつ、IRの波長は透過させないことは出来ますか?
  • ノイズになる光を抑えて、センサの感度を上げたい。相談できますか?
  • 透過させたい波長域をカスタムで調整可能ですか?
  • チップサイズへの加工は可能でしょうか?
解決!「IRカットフィルター」のチャート
※設計例であり、保障値ではありません。

匠のポイント

  • IRカットフィルターとは

    IRカットフィルターは赤外線カットフィルターとも言い、
    可視光を透過して、赤外線波長域(IR)を阻止する光学フィルタです。

    目的や使用用途は様々ですが、実は驚くほど私たちの生活の
    身近なところで使用されている製品です。

    例えば、映像・画像の赤みを抑制する目的として
    スマートフォンに搭載されるカメラモジュールに使用されていたり、

    産業用カメラやFAセンサには、ノイズとなる太陽光や蛍光灯照明を
    遮断する為にに使用されています。

  • IRカットフィルターが必要な理由

    LEDや蛍光灯等の照明や太陽の光は、様々な波長(色)の光を発しています。
    しかし、人間見える光は「可視光」と言われ、範囲が限られています。

    波長範囲の詳しい説明はこちら

    デジタルの目と言われるCCDやCMOSでは、
    可視光以外の光(この場合赤外線)も信号として伝えてしまいます。

    この赤外線をカットせずに映像を出力した場合、
    人間が見えている映像と全く異なる映像となります。

    CCDやCMOSを通じて、デジタルカメラで撮影した映像や画像を、
    人間が見えている色と同じような色に撮影する為に、IRカットフィルターを用いて
    赤外線をカットし、不要な光を入らないようにしたうえで、
    必要な光のみをイメージセンサーへ透過させる役割があります。

    ◆ご検討期間の短縮や商品の早期立ち上げの検証用として
     標準在庫品を準備しております。お気軽にお問い合わせください。
     https://www.e-coating.jp/stock/cat/filmtype/ircutfilter/

  • 特徴:優れた可視光透過特性、赤外線の阻止特性

    安達新産業のIRカットフィルターは、可視光領域においてリップルが極めて小さく、
    高い透過率を得ることができます。

    また、誘電体多層膜を成膜することで、透過帯域からカット帯域への立ち下がりを
    シャープにした設計が可能です。

  • ご要望の波長帯での設計・カスタマイズが可能

    お客様のご要望の波長領域に合わせた設計・成膜(コーティング)が可能です。
    透過域のみならず、阻止域での制御や入射角も重要な要素です。

    基板の特性並びにお客様の要望に合わせた設計を行いますので、
    お問い合わせ時に、基板種や波長帯をお伝え下さい。

  • 部品対応も可能

    基板調達から成膜まで可能です。
    任意の形状にカットし、部品化して出荷することも可能です。
    但し、詳細図面などを頂く必要があります。

  • 測定器

    出荷時には必ず測定チャートを添付致しますので、ご安心ください。

  • クリーンルーム対応

    作業環境は成膜から検査までそれぞれ必要なクリーン度を維持したクリーンルーム内作業となっており、
    微少膜欠陥(膜中異物等)に対しても万全の体制をとっております。

用途例

各種電気機器

デジタルカメラ、スマートフォン用カメラ、携帯電話用カメラレンズ
複写機、DVDプレーヤー、通信機器、防犯用監視カメラ、車載用カメラ等

各種検査機器

FAセンサー(光電センサ)、産業用ラインカメラ、画像検査装置等

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